好きなもの第4回目は不朽の名作『クロノトリガー』です。
このゲームが発売されたのはワタクシが小学生の時でしたが、今持って歴代ナンバーワンと言っても過言では無いゲームだと思います。
個人の感想とネタバレを大いに含みます。
旅立ち夢見る千年祭というタイトルからゲームは始まる訳ですが、主人公であるクロノが建国千年のお祭りに向かうというところから紆余曲折を経て時を跨ぎながら世界の崩壊を防ぐという壮大な物語。
まずこの千年祭に向かう村の少年という設定は特別な要素が何もなく自己を置き換え感情移入易いものとなっております。
そこから時を遡る展開に。
過去に戻って様々な事件を解決する事で未来に起きる破滅を防いでいくという展開は定番でありながらも冒険心をくすぐる王道の流れ。
ドラクエ7も展開的には似ておるので好きなのですが、総合で見るとやはりクロノトリガーを推したくなります。
そもそもこのクロノトリガーというゲームはドラクエの堀井雄二氏、FFの坂口博信氏、そしてドラゴンボールの鳥山明氏による合作で、これはもう当時で言うと禁じ手も禁じ手の様なチートメンバーによって作られた作品であった訳です。
さて話を戻して中世にタイムトラベルしたクロノ。
ストーリーはさておき、この中世でのフィールド曲「風の憧憬」は当時小学生だったワタクシを思い出させるノスタルジックな曲調であり、永遠に聴いていられる程の名曲。
クロノトリガーはサウンドも軒並み神曲ばかりで「風の憧憬」も間違いなくそれに入ります。
そもそもオープニング曲「クロノトリガー」もカッコ良過ぎてこれ聴くだけでワクワクが止まらなくなる訳ですが、オープニングのダイジェスト映像と照らし合わせて聴くとこのゲームをプレイしたくなる名シーンとの親和性が最高でこれだけで映画のオープニング並みの完成度だとワタクシは思います。
さてストーリーなんかを書いたら一体何文字になるんだというクロノトリガーがですが、好きな部分を何個かピックアップするとまず最初は「魔王」の存在になります。
このクロノトリガーには魔王というキャラが出る訳ですが、なんとビックリ魔王がラスボスでもなんでも無いという設定。
ただし、こと中世に限っては魔王がラスボス的存在であり、魔王の配下やサイラスとカエルによる1つの物語があるので言うなれば大きなRPGの世界の中にもう一つ小さなRPGが存在している感じ。
魔王がラスボスでない事も踏まえて斬新でありつつ、これはこれで1つの物語がしっかりとしております。
ここから更に広がってこの魔王にも魔王のストーリーがあり、結果的にカエルも魔王も同じ敵であるラヴォスに向かうという展開は胸が熱くなります。
これも似た様な展開を例えるならダイの大冒険のダイとハドラーがバーンに向かう様な展開にも似ております。
因みにダイの大冒険も名作だと思います。
さてお次のストーリーはこの魔王が生まれたエピソードにも直結する魔法の王国ジール。
かつてはこの世界にも魔法があったけど今となってはその力も失われたというストーリー。
この昔はみんな魔法が使えたんだよってストーリーも子供心をくすぐる王道の展開。
ここでも曲の話。
この魔法の王国ジールのメイン曲「時の回廊」
これがまた「風の憧憬」と同様にノスタルジックさと永遠に聴いていられる心地よさ。
個人的にはこの曲がクロノで1番好きかもと言った感じです。
まぁ甲乙付け難い曲が多数ある訳ですが。
このシーンをクリアしたのちに手に入る時の翼シルバード。
こいつを手に入れてからはストーリー進行に縛りが無くなりラヴォスを倒す為にこの世界に広がるありとあらゆる因縁を過去と未来を行き来しながら解きほぐす事で、この星に巣食うラヴォスをこの星の全ての力を賭して倒しに行くというラストシーン。
そしてこの星の過去と未来の全てを賭けて勝利したクロノ達はそれぞれの時に戻り、それぞれの時間軸で平和を享受すると言ったお話。
こうした殴り書きでも1つ1つのシーンが蘇って大作映画を見終わったかの様な感慨深さを感じるのがクロノトリガー。
これでも伝えたかった良さのほんの2%ぐらいですw。
販売からはや30年ぐらい経つのかな?
それでも尚輝くクロノトリガーを好きなもの第4段とさせていただきます。